北京滞在を振り返って



今まででもわかっている事だが、北京のスケールは大きい。
スケールの広がり方もまた、スケールが大きい。


そして多様性の面でも、限りなく○に近い多面体だと思った。
見た物やあった人によって本当に違う面を見ることになる。
だから、私個人的に見た北京しか見ていない。


では私の視点は何かと言うことを考えてみると、
・彫刻やインスタレーション(規模とその意味、想像力)
・画廊の企画力
・海外勢力の動向(作品、市場)
・中国作家の心理的移行
・日本人のネットワーク
などだろうか。
それぞれの視点の考察は、今はおいておくとする。


ともかく、私にとっての北京という場を、自分なりに消化する時間が必要である。
たった5日の滞在だったが、感じた事が多すぎてまだ文章にしきれない。


印象的だったのは、今回交流した作家や画廊関係者たちの暖かい態度である。
それから、いくつかの本当に好きな作品に会えた事と、
たまたまその作家と知り合いで、しかもたまたま北京にいたので、お互いの世界感を語ることができ、多くのイメジネーションをもらった事。
その人と一緒にいるだけで、自分の世界が広がるという人がいる。
自分で持っている世界と近いけど、もう一つ次元が発見できるような。
そういう人物は、そういないので、大切にしないといけないと実感した。